株式会社ＦｏｒＮｅｘｔよりご挨拶

社名に込めた想い

桃ケ丘カルチャーセンターの運営

発達障害の息子とのかかわりから…

私の30代の長男は12歳の時、軽度知的障害と診断されました。当時は「発達障害」という言葉はまだ認知がされておらず、診断を受けた私は息子への対応を誤りました。彼の可能性を信じず、よく勉強もせず、できない子と決めつけ転ばぬように先手を打つことだけ心がけてきました。

学習塾をはじめて、さまざまな子ども達とかかわるうちに本当に息子には障害があったのだろうかと疑問に思うようになりました。ＷＩＳＣと呼ばれる検査結果だけを見れば、息子と目の前のお子さんはほぼ同じくらい。でも、この子はちゃんと公立高校へ進学する．．．　そんな疑問をもちながらいたとき、一人の塾生の困りごとについて調べていると「発達性ディスレクシア」という言葉に行き当たりました。
知的には問題がなく、考える力も十分にあるのに、読む事や書く事だけに困難がある症状の事をいいます。その塾生は、受け答えはとても利発なお子さんでしたが、テストになるとどうしても結果が出ず困っていした。いつしか自分はダメだとなげやりになることもありました。検査で「発達性ディスレクシア」と診断されたその子は、検査をしてくださったディスレクシア協会名古屋の吉田やすえ先生から「よく頑張ってきたね。頑張ってきたから今日があるのよ」と言葉をかけてもらったそうです。ふと、息子のことが思い出されました。そこにある症状が息子の困っていたこととそっくりだったからです。もし、私があの時、しっかりと息子の症状に向き合っていたら、ちゃんと勉強していたら。たらればは通用しませんが、後悔しかありませんでした。二度と時はもどりません。あの時だからこそできた事があるというのが、子供時代です。
一人でも多くの子供たちが、この得体のしれない、どうしていいかわからない「読み書き」の辛さから解放され、自由に、自分のやり方で学習できる日がくるよう、「学習塾エンカレッジ桃花台」では少人数にこだわり、一人ひとりにやりやすい勉強の仕方を見つける努力をわすれません。

息子はご縁あって障がい者枠ではありますが仕事をしております。本当にさまざまな困難を超えて今に至ります。いえ、困難は今も継続中ですが、これまでの経験を少しでも同じ障害に苦しむ方々、また、保護者の皆さんに役立てるような活動に力を注ぎたいと思っています。
2020年11月からは一般社団法人勇者アカデミーの設立メンバーとして理事を務め、「学習に困難さを抱える子ども達を支援する人の為の勉強会」を毎月１度開催しております。ご興味のある方は、「勇者アカデミー」ＨＰをぜひご覧ください。保護者の方、支援機関、学校の先生。みんなでその特性や支援法などを学び、どんな子も学びをあきらめない世界をめざして学習してきたいと考えています。
発達障害や限局性学習症、特異的才能児の問題などについての学びの研究・提供を通し、困っている子どもやその家族の支えとなっていく事を弊社のミッションとして社会に貢献していきます。

一般社団法人勇者アカデミーHP　一般社団法人勇者アカデミー(brave-academy.or.jp)